フリーランスこころ相談室

「どこに向かえば良いの?」フリーランスが感じる、先の見えない不安との向き合い方

Tags: フリーランス, 不安, 目標設定, キャリア, メンタル

フリーランスとしての一歩を踏み出された皆さん、お仕事はいかがでしょうか。

会社員として働いていた時は、会社や部署の中での役割や、昇進といった目に見える目標があったかもしれません。しかし、フリーランスになった途端、そういった「次に目指す場所」や「自分がどこに向かっているのか」が見えにくくなり、漠然とした不安を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「このままこの働き方で大丈夫だろうか」 「次に何をすれば、もっと成長できるのだろうか」 「周りのフリーランスはもっとすごいことをしているのでは…」

特に、一人で仕事をしていると、こういった不安はどんどん膨らみがちです。今回は、フリーランスがなぜ先の見えない不安を感じやすいのか、そしてその不安とどのように向き合っていけば良いのかについて、一緒に考えていきたいと思います。

なぜフリーランスは先の見えない不安を感じやすいのでしょうか?

会社員とフリーランスの働き方には、大きな違いがあります。この違いこそが、不安を感じる要因の一つとなります。

こうした状況の中で、「これで良いのかな」「この先に何があるのだろう」と感じてしまうのは、決してあなただけではありません。多くのフリーランスが経験する、ごく自然な感情なのです。

漠然とした不安と向き合い、一歩を踏み出すためのヒント

先の見えない不安に立ち止まってしまうのではなく、少しずつでも前に進むための具体的な考え方や行動をご紹介します。

1. 「大きな目標」ではなく「小さな目標」を設定する

遠くのゴールが見えない時は、まず「次の一歩」に集中してみましょう。例えば、「来月〇〇のスキルに関する本を1冊読む」「今週中にブログを1記事書く」「興味のある分野のオンラインセミナーを一つ見てみる」など、具体的なアクションにつながる小さな目標を設定します。

小さな目標をクリアしていくことで、「できた!」という達成感が得られ、それが自信につながります。この積み重ねが、漠然とした不安を和らげ、次のステップへと進む原動力となるはずです。

2. 完璧な道筋を求めず、まずは「やってみる」

フリーランスの道に「正解」はありません。将来の完璧な計画を立てようとすると、かえって身動きが取れなくなることがあります。「これはどうだろう?」と少しでも興味を持ったことや、「今の自分に必要かもしれない」と感じたことがあれば、まずは小さく試してみてはいかがでしょうか。

新しいツールを使ってみる、異なる分野の仕事に挑戦してみる、勉強会に参加してみるなど、「やってみる」ことで見えてくる世界があります。その経験一つ一つが、あなたのフリーランスとしての道のりを形作っていきます。

3. 自分の「好き」「得意」「やりたい」を掘り下げてみる

会社員時代は、与えられた仕事や役割の中でスキルを磨くことが多かったかもしれません。しかし、フリーランスは自分で仕事を選び、作り出すことができます。自分がどんなことに価値を感じるのか、どんなスキルをもっと伸ばしたいのか、どんな仕事が好きなのか、じっくり考えてみましょう。

紙に書き出してみたり、信頼できる人に話を聞いてもらったりするのも良い方法です。自己理解を深めることは、自分にとって本当に重要な「次の一歩」を見つけるための羅針盤になります。

4. 不安な気持ちを言語化し、受け止める練習をする

「なんとなく不安」「何に不安なのか分からない」という状態は、さらに苦しさを増します。まずは、自分が何に対して不安を感じているのか、具体的に言葉にしてみましょう。紙に書き出してみるのも効果的です。

そして、その不安な気持ちを「感じてはいけないもの」として否定するのではなく、「今、自分はこう感じているんだな」と客観的に受け止める練習をします。感情は波のようなものです。無理に押し込めるのではなく、受け止めることで、少しずつ心が楽になることがあります。

あなたは一人ではありません

フリーランスとして働く中で、先の見えない不安を感じることは、誰にでも起こりうることです。それはあなたが頑張っている証拠でもあります。

不安な気持ちに押しつぶされそうになった時は、一人で抱え込まずに、信頼できる友人や家族に話を聞いてもらうのも良いでしょう。また、「フリーランスこころ相談室」のようなコミュニティで、同じような悩みを持つ仲間と繋がることも、大きな安心感につながります。

先の道筋が完璧に見えなくても大丈夫です。小さな一歩を積み重ねていくことで、あなただけのフリーランスとしての道は必ず開けていきます。焦らず、あなたのペースで進んでいきましょう。私たちは、ここであなたを応援しています。